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戦闘機人 クロスワールド IS編 No.5

天災堕つ。
因みに前回の簪ナンコラはかつて作った物を流用したので全員分はありません。
束さんも単独のがなかったので無しです。






束がゆっくりと意識を取り戻すと、視界は黄色に包まれていた。
『あら、お目覚めね』
『あっホントですね!』
ぼんやりと視線を向けると、そこにはさっきまで戦っていた女性と青と紫のスーツに身を包んだ女の子がいた。
『ウフフ、自慢の力もプライドもへし折られた気分はどう?』
『最低?それとも最高?』
相手の言葉を理解はできる。
しかしそれに答える気力は束に残っていなかった。
「私が世界の中心なんて間違いだったんだ…しょせん私なんて誰も見向きなんて…」
『そんな事ないわ。貴方は一人なんかじゃない』
「え?」
『そうそう。貴方の周りににちゃぁんといるでしょ?』
「そんなの…いないよ…箒ちゃんは会っても嫌がるし…くーちゃんだって…」
『それはしょうがないわ。だって貴方は私に逆らったからでしょう?』
「…?」
『私達選ばれた者はギンガNo.13姉様に逆らっちゃダメなの。姉様の言う事に従って姉様にこの身を捧げる。それは当然の事』
「当…然…?」
『ええ、そうよ。貴方達は私の妹であり、忠実な兵器であり、実験体なの。だから私に従いなさい?』
「した…がう…いも…うと…」
『ほら見て?貴方の大切なこの子も既に私達の下僕』
簪が束の前に連れてきたのは束の良く知っている少女だった。
『さ、貴方がどうなったか説明してあげなさい?』
『ハイ、ギンガNo.13サマ。タバネ、ワタシハギンガNo.13サマとI-1サマニヨッテ『アルマー』ニシテイタダキマシタ。
ダカラタバネモマヨウコトナンテナイノデス』
『ね?だから安心して改造されなよ。此処には貴方が求める全てがあるんだからさ』
束はそれを聞いてキチンと理解できる程意識は回復していない。
だが目の前に嬉しそうに微笑むクロエがいる。
何故かはわからないが目の前の二人が愛しく感じる。
少し考えても改造されるのは良い事だと行き着く。
ならばこのまま身を任せるのが最も良い選択だろう。
そう結論付けた束は目を閉じ、力を抜いて行った。











「フフ、うまくいきましたね」
「ええ、そうね」
束が目を閉じると、ギンガと簪はニヤニヤと笑みを浮かべていた。
「でもこんなのが世界を変える程の天才だとは思えませんね?まるで子供」
「そう言わないの。天才とは周りと何かが違う人を指す言葉よ?だから彼女も立派な天才なのよ」
ギンガに抱き寄せられ、頭を撫でられると簪はうっとりと目を細めた。
「もうすぐ私にも可愛い妹ができるんですね?」
「そうね。ってあの子達は妹じゃないの?」
ギンガがチラリと目線を向けた先には直立不動のクロエがいた。
「冗談言わないでよ姉様~アルマー如きが私の妹なんてさ~」
「あら?そうなの?」
「当然じゃない。だってアレは私達の足元にも及ばない出来損ないでしょ?」
ギンガの質問に簪は当然のように答えた。
ナンバーズ達にとってアルマーは自分達の下僕という認識で、一部を除いてそのほとんどがペットや使い捨ての
道具程度の扱いだった。
愛情も愛着もある。
が、それは自分より下のモノに対する感情であって、決して姉妹達と同格ではなかった。
とはいえ本当に一部のナンバーズは姉妹同然に扱っている場合もあるが…
「そろそろ…ね」
「あはっ!楽しみぃ!」
二人が抱き合いながら束のポッドを見ていると、徐々に液体が排出されていった。
液体が完全に無くなり、ポッドが開くと束はゆっくりと瞳を開けた。
その瞳は金色に輝き、ギンガと簪を見つけるとうっとりと顔を綻ばせた。
ギーNo.13姉、かーI-1姉。ありがとう、愚かで馬鹿な私を改造してくれて」
「フフ、どうやら改造は順調のようね」
「そうみたいだね」
「あっそうか、まだ改造途中なんだね?」
笑顔で束を迎え入れた二人に、束はすぐさま自身の状態を把握した。
「あら、自分の状態を理解できるの?」
「そりゃあ当然でしょ~?だって一部とはいえ戦闘機人だもん!」
誇らしげに胸を張る束に、簪は不機嫌そうに頬を膨らませた。
「むぅ…それって改造当初にうまく解析できなかった私への自慢?」
「ふにゃ!?ち、違うよぉ!かーI-1姉の事を悪く言ったんじゃないよぉ~!」
「本当に?」
「ホントにホントだってぇ~!」
仲睦まじく話す二人は本当の姉妹のようだった。
その様子をギンガは満足気に見つめていた。
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