戦闘機人 クロスワールド IS編 No.9
- 2017/03/21
- 00:00
幕間2回目です。
ターゲットはあの娘です。
因みに原作設定とかは無視していきます。
ターゲットはあの娘です。
因みに原作設定とかは無視していきます。
「皆さん、今日はなんと転校生がやってきます!」
「「えぇー!?」」
IS学園1年4組。
そのクラスは朝から大騒ぎだった。
それもそのはず。
一学期もまだ始まったばかり。
そんな時期に転校生なんてなにか事情があるのか?
様々な憶測が生徒達の間で飛び交う。
「はいはい、静かに。じゃあ入ってきて」
担任に促されて入ってきたのはツインテールの勝気な少女。
「私の名前は凰 鈴音!入学がちょっと遅くなったけどよろしくね!」
「じゃあ凰さんはあの席に…」
「その前にいいですか?」
着席を促した担任を鈴音は遮った。
「はい?」
「ちょっとだけ時間ください!」
「はぁ…」
必死にも見える頼み込みに、担任は思わず頷いてしまった。
「このクラスで代表って誰?」
「…はい」
鈴音の問いかけに控えめに答えたのは更識簪だった。
「そっ!じゃあ代表変わって!」
「?」
笑顔で言い放つ鈴音に、簪だけでなくクラス全員が首を傾げた。
「ちょっとぶっ飛ばしたい奴が他のクラスにいるって聞いてさ。お願い!」
「…別にいいけど」
「え!?いいの!?」
思いのほかすんなり譲った簪に、鈴音は思わず聞き返してしまった。
「…うん。…別になりたくてなった訳じゃないし」
「やった!という訳で皆よろしくね!」
満面の笑みを浮かべる鈴音に、クラスの全員が苦笑いを浮かべていた。
「じゃあ更識さん、凰さんを案内してあげてね?」
「…はい」
放課後、鈴音は担任から簪について行くように言われていた。
鈴音からすれば転校生への気遣いだと思っているが、実際は彼女を堕とす前段階であった。
「なんだか悪いわね、アタシに着き合わせちゃって」
「…別にいい。少し前まで忙しかったけど今はそうでもないから」
「ふ~ん」
簪は改造後も人前では以前のような人見知りの大人しい性格を演じていた。
突然性格が変わったと不振がられない為もあるが、こちらの方が裏で動きやすいという理由もあった。
「それで此処が食堂。部屋に簡単なキッチンもついてるからそこで作る人もいるけど」
「へ~中々良さそうじゃない!」
一通り学園を回った二人は最後に食堂を訪れていた。
「…少し此処で休憩していい?」
「あっと、そうね。アタシも喉乾いたし休みましょ」
そういって二人は人気の少ない食堂の奥へと歩いて行った。
「なんでわざわざこんな奥に来るわけ?」
「…別に好きなだけ」
「ふ~ん」
初対面という事もあり、鈴音はあまり簪に深入りしてこなかった。
すると簪はポケットから小さな袋を出して、持ってきた水の中に溶かし込んでいた。
「それなに?」
「…これ?これは…栄養剤みたいなもの」
「栄養剤?」
「うん…」
「アンタなんか身体でも悪いの?」
「…そういう訳ではない」
聞きようによってはデリカシーの無い発言だが、鈴音からすれば身体が弱いのに自分を案内してくれたという
負い目に感じていた。
「なら良かった。アタシが無理して連れまわしたってんじゃ気分が悪いもんね!」
「…だったら最初から断ってる」
鈴音はケラケラと笑い飛ばしていた。
「…ほぅ」
「それ美味しいの?」
コクコクと美味しそうに飲む簪に、鈴音は次第に興味を惹かれていった。
「それなり」
「そんな感じには見えないけど?」
「じゃあ凰さんも飲んでみる?」
「鈴でいいわよ。アタシも簪って呼ばせてもらうけど。貰えるなら飲んでみたいわ!」
袋と受け取った鈴音は、早速コップに流し込んだ。
「………」
「…どう?」
「なんかこれ…独特ね…」
「最初はそう。その内気にならなくなる」
「そうなの?」
マズイ!という訳ではないが、その独特な味わいから鈴音の顔は何とも言えない表情をしていた。
「ん、段々わかってきたかも。意外とイケるわね」
「…うん。これで栄養も取れるから一石二鳥」
二口、三口と飲むごとに鈴音は栄養剤の良さが分かっていくようになっていった。
「ねぇ、これ何処で売ってるの?」
「…残念ながら売ってない。私を支援してくれている会社からの貰い物」
「な~んだ…」
飲み終わる頃にはすっかり気に入ってしまった鈴音だったが、入手できないと知ってがっかりしていた。
「…もし鈴が欲しいなら会社の人に言ってみる」
「え!?いいの!?」
「…うん。欲しかったらいつでも言ってって言われてるから」
「でもいいの?アタシ会ったばかりだけど?」
「…だって鈴と私はクラスメイトでしょ?」
「!?そうね!」
当然という表情の簪に、鈴音は感激していた。
転校早々良い友人に出会えた。
鈴音はそう思っていた…
「「えぇー!?」」
IS学園1年4組。
そのクラスは朝から大騒ぎだった。
それもそのはず。
一学期もまだ始まったばかり。
そんな時期に転校生なんてなにか事情があるのか?
様々な憶測が生徒達の間で飛び交う。
「はいはい、静かに。じゃあ入ってきて」
担任に促されて入ってきたのはツインテールの勝気な少女。
「私の名前は凰 鈴音!入学がちょっと遅くなったけどよろしくね!」
「じゃあ凰さんはあの席に…」
「その前にいいですか?」
着席を促した担任を鈴音は遮った。
「はい?」
「ちょっとだけ時間ください!」
「はぁ…」
必死にも見える頼み込みに、担任は思わず頷いてしまった。
「このクラスで代表って誰?」
「…はい」
鈴音の問いかけに控えめに答えたのは更識簪だった。
「そっ!じゃあ代表変わって!」
「?」
笑顔で言い放つ鈴音に、簪だけでなくクラス全員が首を傾げた。
「ちょっとぶっ飛ばしたい奴が他のクラスにいるって聞いてさ。お願い!」
「…別にいいけど」
「え!?いいの!?」
思いのほかすんなり譲った簪に、鈴音は思わず聞き返してしまった。
「…うん。…別になりたくてなった訳じゃないし」
「やった!という訳で皆よろしくね!」
満面の笑みを浮かべる鈴音に、クラスの全員が苦笑いを浮かべていた。
「じゃあ更識さん、凰さんを案内してあげてね?」
「…はい」
放課後、鈴音は担任から簪について行くように言われていた。
鈴音からすれば転校生への気遣いだと思っているが、実際は彼女を堕とす前段階であった。
「なんだか悪いわね、アタシに着き合わせちゃって」
「…別にいい。少し前まで忙しかったけど今はそうでもないから」
「ふ~ん」
簪は改造後も人前では以前のような人見知りの大人しい性格を演じていた。
突然性格が変わったと不振がられない為もあるが、こちらの方が裏で動きやすいという理由もあった。
「それで此処が食堂。部屋に簡単なキッチンもついてるからそこで作る人もいるけど」
「へ~中々良さそうじゃない!」
一通り学園を回った二人は最後に食堂を訪れていた。
「…少し此処で休憩していい?」
「あっと、そうね。アタシも喉乾いたし休みましょ」
そういって二人は人気の少ない食堂の奥へと歩いて行った。
「なんでわざわざこんな奥に来るわけ?」
「…別に好きなだけ」
「ふ~ん」
初対面という事もあり、鈴音はあまり簪に深入りしてこなかった。
すると簪はポケットから小さな袋を出して、持ってきた水の中に溶かし込んでいた。
「それなに?」
「…これ?これは…栄養剤みたいなもの」
「栄養剤?」
「うん…」
「アンタなんか身体でも悪いの?」
「…そういう訳ではない」
聞きようによってはデリカシーの無い発言だが、鈴音からすれば身体が弱いのに自分を案内してくれたという
負い目に感じていた。
「なら良かった。アタシが無理して連れまわしたってんじゃ気分が悪いもんね!」
「…だったら最初から断ってる」
鈴音はケラケラと笑い飛ばしていた。
「…ほぅ」
「それ美味しいの?」
コクコクと美味しそうに飲む簪に、鈴音は次第に興味を惹かれていった。
「それなり」
「そんな感じには見えないけど?」
「じゃあ凰さんも飲んでみる?」
「鈴でいいわよ。アタシも簪って呼ばせてもらうけど。貰えるなら飲んでみたいわ!」
袋と受け取った鈴音は、早速コップに流し込んだ。
「………」
「…どう?」
「なんかこれ…独特ね…」
「最初はそう。その内気にならなくなる」
「そうなの?」
マズイ!という訳ではないが、その独特な味わいから鈴音の顔は何とも言えない表情をしていた。
「ん、段々わかってきたかも。意外とイケるわね」
「…うん。これで栄養も取れるから一石二鳥」
二口、三口と飲むごとに鈴音は栄養剤の良さが分かっていくようになっていった。
「ねぇ、これ何処で売ってるの?」
「…残念ながら売ってない。私を支援してくれている会社からの貰い物」
「な~んだ…」
飲み終わる頃にはすっかり気に入ってしまった鈴音だったが、入手できないと知ってがっかりしていた。
「…もし鈴が欲しいなら会社の人に言ってみる」
「え!?いいの!?」
「…うん。欲しかったらいつでも言ってって言われてるから」
「でもいいの?アタシ会ったばかりだけど?」
「…だって鈴と私はクラスメイトでしょ?」
「!?そうね!」
当然という表情の簪に、鈴音は感激していた。
転校早々良い友人に出会えた。
鈴音はそう思っていた…
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