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戦闘機人新生 後編

戦闘機人ss後編です。
久々に悪堕ちss書いたんでうまく書けてるといいなぁ~
書く時は一気に書くんで粗が酷いかも・・・







「タイプゼロノ意識消失。コレヨリ改変作業ニ入リマス」
「フフッ順調ね」
そしてメンテナンスの日、ギンガはいつものようにメンテナンスベットの上にいた。
「今日からは貴方の本当の自分に気づかせてあげる」
ウーノの言葉を聞いたマリエルは全てわかっているようにデータを打ち込んでいった。
今回書き換えるのはギンガの価値観。
彼女が持っている人間や戦闘機人に対する考え方。
人工的に造られた存在でも人として生きていける。
兵器として造られた事なんて関係ない。
それは今の彼女を形作る根幹の一つだ。
局員であるクイント・ナカジマに救われ、教えられた事。
その価値観を覆すには普通の方法では無理だ。
しかし今の彼女はウーノとマリエルによって少しずつ歪められている。
その最たるものはウーノに対する依存度だ。
ウーノの言う事はそれなりに説得力がある。
ただそれだけの事が重要になる。
ウーノと出会った当初ならばウーノが自分の価値観と違う事を言っても否定していただろう。
だがこの改変により説得力がある事柄ならば受け入れやすくなるはずである。
「貴方が否定してきた戦闘機人の素晴らしさを私がじっくりと教えてあげるわ」
ギンガを思うが儘に改造する悦びをウーノは堪能し始めていた。





それから数日、ギンガは少し疲れた様子で帰ってきた。
「ただいま…」
「お帰り、疲れた顔ね」
「ちょっと仕事の事で…」
「まぁまずは着替えてらっしゃい。話は夕飯を食べながらにしましょう?」
「はい…わかりました…」
しばらくしてギンガは言われた通りに着替えてきた。
その服装は以前にも増して変わっていた。
ハイネックの背中に布がほとんどない上着にレザーの張り付くようなスラックス。
元々スタイルの良い彼女が着ることで、よりその艶美さが強調されていた。
「はぁ…」
「ため息ばかりね、一体どうしたの?」
「実は…」
ギンガが語ったのは現在の仕事の事。
療養中で定時に帰るようにしている彼女だったが、仕事が時間内に終わらなくなっていた。
真面目な彼女はそれによって他の局員の負担になっていると考えていた。
だがそれでも仕事の効率がいきなり上がる訳でもない現状に気を落していた。
「だからどうしたらいいかわからなくて…」
「ふむ…だったら戦闘機人の力を使ってみたら?」
「え?」
ウーノの言葉を聞いたギンガは思わず固まってしまった。
「貴方がこの力を嫌っているのは知っているわ。でも現状をなんとかできるの最善の策はこの力だと思うのだけれど?」
「でも…それは…」
「別に武器として使う訳ではないし、それに周りにバレないように使えば誰も傷つかないわ」
「…確かにそうかもしれませんけど…」
「貴方が何を迷っているのかが分からないわ。貴方は現状を良く思ってないのでしょう?」
「はい…」
「そしてそれを解決できそうなのは戦闘機人の力だけ」
「そうですね…」
「しかもそれを使ったとしてもバレなければ他人から疎まれることもない」
「……」
「だったら使いなさい。悩みを抱え込みたくなければね」
「わかりました。明日少し試してみます」
ウーノの説得によりギンガはまずは試してみようという気持ちになった。



翌日、ギンガは溜まっていた仕事を密かに戦闘機人の力を使って片付けていた。
その速度は前日の倍以上だった。
周りが驚く程で、ギンガは言い訳に奔走するハメになったくらいだ。
『この力…平和的な使い方もあったんだ…』
しかしギンガはその事を悲観していなかった。
むしろ戦闘機人の力を受け入れつつあるぐらいだった。
「ただいまです!」
「お帰り」
家に着くとギンガは満面の笑みだった。
食卓に着くと、早速ギンガはウーノにお礼を言った。
「ウーノさん、ありがとうございました」
「何の事?」
「ウーノさんに言われた通り戦闘機人の力は悪いものじゃなかったです!」
「あら、じゃあ試してみたのかしら?」
「はい!でも少しやり過ぎちゃいましたけど」
「あらあら」
子供のようにはしゃぐギンガをウーノは微笑ましそうに見ていた。
それからというもの、ギンガは仕事を効率よく仕上げる為に戦闘機人の力を多用していた。
最初のように全ての作業に使うのではなく、時間のかかりそうな事案にのみ使う事で仕事の効率を上げていた。
「あの、ギンガ陸曹」
「なにかしら?」
「少しお伺いしたい事が…え?」
「?」
ギンガに話しかけた局員は、言葉の途中で驚いたような表情をしていた。
「どうかしたの?」
「い、いえ。さっき見た時にギンガ陸曹の瞳が金色に見えたので…」
「そ、そう?今も?」
「いえ、私の見間違いだったみたいです」
女性の答えを聞いてギンガは内心ホッとしていた。
ウーノに説得されて戦闘機人の力を使う事に対しては抵抗は無くなってきた。
しかし周りにその事がバレる事はよく思っていなかった。
それは彼女が戦闘機人に対して負い目があるからと本人は思っている。
だが実情はウーノの施した精神改造によるものだった。
「それで、私に何か御用ですか?」
「ああ、そうでした。実はコレなんですけど…」
「これは…」
女性が差し出した物、それはかつてナンバーズの面々が来ていたスーツだった。
「実はあの子達を逮捕した後にこのスーツは研究に回されたんです。
 そこでこのスーツの性能や着用時の影響を調査していたんですが、
 結果として魔導師が扱うには不向きであると結論付けられたんです」
「そのスーツがどうして此処に?」
「私も理由は聞かされてないんですけど、このスーツの処遇はギンガ陸曹に委ねると上からの命令でして…」
「私に?」
「はい、もしギンガ陸曹が決められないのなら他のナカジマ家の人にと」
「……」
「どうします?」
女性が手にしているのはギンガにとってある意味忌まわしいスーツだった。
スカリエッティに操られ、妹であるスバルと戦わされた時の物。
今までの彼女だったらすぐに処分を頼んでいただろう。
しかしギンガは
「わかりました、ではこれは私が預かります」
「いいですか?魔導師には使えないそうですけど…」
「うん、皆にも相談したいしね」
「わかりました。ではお預けしますね」
「ああ、これってこの一着だけ?」
「いえ、残っているのは5~6着くらいあるみたいですけど」
「それじゃあそれも一緒に貰うわ」
「え?いいんですか?」
「ええ、もちろんそれでもかまわないのなら、だけど…」
「大丈夫ですよ。承認も降りてますし」
「ありがとう。じゃあ今日はこれで上がらせてもらうわね?」
「はい!お疲れ様でした!」
女性からスーツを受け取ったギンガの頭の中は一つの事でいっぱいだった。
『早く帰って身に着けてみたい』
ウーノがギンガの服装の好みを変えていた理由がコレだった。
ナンバーズのスーツに興味を示し、それに嫌悪感を抱かせない為だった。
その成果は如実に現れていた。
なにせ普段真面目なギンガが仕事を棚上げして帰る程だからだ。
「ただいまです!」
「お帰り、今日は早かったのね」
「ちょっと色々とありまして…」
「そう、まだ夕飯はできていないのだけれど?」
「ああ、大丈夫です」
ウーノとの会話もそこそこに、ギンガは足早に自室へ向かって行った。
「……」
バタンと扉を閉めると、ギンガは乱暴に着ていた制服を脱ぎだした。
「んっ…もう!」
落ち着いて着替えればそんなに時間はかからないはずだが、今のギンガにとっては
その時間すら惜しかった。
「ハァ……」
そして全てを脱ぎ終えたギンガが取り出したのはあのナンバーズのスーツ。
かつて見た時には感じなかった魅力。
このスーツに包まれればどんな気分になれるだろう。
その気持ちを必死に抑えながらギンガはゆっくりとスーツに足を入れていった。
「ふぅっ!んはぁ…」
右足を通しただけ。
それだけでギンガは得も言われぬ快楽に包まれていた。
「もっと…」
この快楽をもっと感じたい。
逸る気持ちをなんとか押さえながらギンガはスーツに袖を通していった。
「くひぃ!?」
ようやく腰までたどり着いたと思った瞬間、ギンガは目の前がスパークしたように見えた。
それは女性にとって大切でありより快楽を感じる場所。
秘所がスーツに包まれるとそれまでとは比べ物にならない快楽がギンガを襲った。
「はぁ…はぁ…んくっ!」
もはや息絶え絶えのギンガは、背後に近付く人物に気付いていなかった。
「フフ、随分とお楽しみのようね?」
「え?はひぃ!?」
静かに忍び寄ってきたウーノは、ギンガの豊満な胸を後ろから鷲掴みにした。
「ウ、ウーノ…さん?」
「いそいそと帰ってきておまけにあんな声をあげて…いやらしい娘」
「だ、だってぇ…このスーツがぁ…」
「スーツがなんだというの?」
「気持ち良すぎるんですぅ…」
涎を垂らしながら答えるギンガの顔は、快楽に溺れかけていた。
「そぉう…じゃあ全部着ちゃいましょうね」
「はぃ…」
ウーノに手伝ってもらいながらギンガはついに全身をスーツに包まれた。
「あはぁ…」
「随分とそのスーツが気に入ったようね?」
「はぃ…これぇ…最高ぉ…」
「何がそんなにいいの?」
「肌に張り付いて…身体を締め付けられるのがすごく良いです…」
「なら私も着替えてみようかしら」
「あっ…」
ウーノが鞄の中に入っていたスーツを取り出すと、焦らすように服を脱いでいった。
「んっ…!」
その様子をギンガは食い入るように見つめていた。
自分よりもスタイルの良いウーノが、自分と同じスーツを着る。
それだけでギンガの興奮は無際限に上がっていく。
「フフッ」
そんなギンガの内心をわかっているかのように、ウーノは身体を見せつけるような体制をしながらスーツに着替えていった。
「どうかしら?」
「……」
着替え終わったウーノが髪をかき上げる姿は神々しさすら感じられた。
「綺麗…」
「そう?貴方もね」
ウーノに肩を触られただけでギンガは絶頂しかけていた。
「ねぇ?」
「…はい?」
ウーノは頬を上気させながらギンガに近付いていった。
「なんだか身体が火照ってきちゃったの、鎮めるのを手伝ってくれる?」
「…はい♡」
ウーノの頼みをギンガは嬉しそうに受け入れた。
そして二人はどちらともなくキスをした。
それからというもの、ギンガは家に帰ると必ずスーツで過ごすようになっていた。
着替える事に快楽を感じ、常にスーツに包まれている事に幸福を感じていた。
そして夜になると同じスーツを着たウーノと身体を交える。
それは日を重ねるごとに長く、激しくなっていった。
もはやスーツに着替え、ウーノに抱かれることはギンガにとって当たり前の日常だった。

















「ようやく…ようやく此処まできたわ」
ギンガにとって最後のメンテナンス。
それが今日行われていた。
「私が言ったデータは?」
「ハイ、ゴ要望通リノデータヲ作成シマシタ。確認シマスカ?」
「ええ、もちろん」
無表情のマリエルからデータを受け取ったウーノは、しばらく目を閉じた。
そして数分後、目を開いて口角を吊り上げた。
「充分な出来栄えね」
「アリガトウゴザイマス」
「では始めなさい」
「リョウカイシマシタ」
マリエルがパネルを操作していくと、ギンガの横たわっているメンテナンスベットが
稼働し始めた。



「?」
ギンガは意識がはっきりしない感覚に包まれながら意識を取り戻した。
といっても自分が何処にいるのか、どうしてこうなったかはわからない。
ただ目の前にぼんやりと映像のような光景が見えるだけだった。
それは何を思い出す時のような感覚。
やがて一つの映画のように映像が流れてきた。
それは自分の昔の記憶だとギンガはおぼろげに認識していた。
何処の誰かもわからない研究者達に生み出され、名前もロクにつけてもらえなかった。
彼らに呼ばれる時は形式名。
自分がファースト、妹として生まれた機体はセカンド。
その事に当時疑問は抱かなかった。
何故なら自分達はその為に造られた実験機だから。
そんな状況を救ってくれたのは一人の女性だった。
ある日研究者達を黙らせ、自分と姉妹機に手を差し伸べたのは…
『初めまして、私はドクタースカリエッティの製造した戦闘機人、ウーノよ』
その女性に連れられて自分達の生活は一変した。
研究者に指示された通りに実験をこなし、命令に従う日々は
姉となった女性達とその創造主による教育の日々になった。
戦闘機人としての機能制御、そして運用方法。
さらには人間を利用する心理操作まで。
教育は連日行われた。
そして男を惑わす方法も…
「ファースト、こっちに来なさい」
「はい、ウーノ姉様」
その中でもギンガは自分を救い出したウーノに一番懐いていた。







それからギンガはいくつもの任務にあたっていた。
要人の暗殺から謀略に破壊工作。
スカリエッティとウーノの命令に従う事はギンガにとって当たり前であると同時に
この上ない喜びだった。
「ご苦労だったねファースト。君のお蔭で研究が捗るよ」
「いえ、ドクターの為なら当然です」
スカリエッティに褒められたギンガは嬉しそうに頭を下げた。
「後は私に任せてウーノに報告してきたまえ」
「はい、了解です」
「ああ、その後は自由にしてて構わないよ。ウーノにもそう伝えてくれたまえ」
「っ!ありがとうございます」
一礼して部屋を飛び出していくギンガを、スカリエッティはやれやれと見ていた。
「ウーノ姉様!ただいま帰還しました!」
「おかえりなさい、早速報告をお願いね」
「はい」
誇らしげに、そして楽しそうに報告を終えたギンガはモジモジと身体をくねらせた。
「ウーノ姉様ぁ…」
「もう、仕方がない子ね?そんなに我慢できないの?」
「だって一日もウーノ姉様に会えなかったんですもの…」
「フフ、じゃあ今日もレッスンよ」
「はい♡今日も私を調教してください♡」










戦闘機人として、ナンバーズの一員として生きてきた人生。
何故今さらそんな事を思い出しているのか?
走馬灯のように流れる映像をギンガは懐かしく思いながら眺めていた。



















「記憶改変、順調デス。マモナク完了シマス」
「そう」
ギンガが今見ている記憶は本当の記憶ではない。
ウーノがマリエルに造らせた偽の記憶だった。
それをギンガの記憶領域に上書きのような形で書き込む。
それによってギンガの記憶はこちらの思い通りになる。
局員に拾われた記憶は自分に救われた記憶に。
人としての常識を教えられた記憶は戦闘機人としての教育に。
そして母娘のスキンシップは姉との淫靡な交わりに。
これ程の記憶改変は普通ならば齟齬が大きい為に不可能だが、
今のギンガはこの記憶に違和感を持たないように改変されていた。
戦闘機人の力への優越。
スーツを着てのウーノとのS○X紛いの行為。
それらが日常になっていたギンガにとって、新たに書き込まれた記憶は紛れもない自分の記憶として馴染むことだろう。
全ては自分の全てを奪った管理局を内部から壊滅させる為。
その為の尖兵、いや愛すべきパートナーを得る為に。
本来ならばプロジェクトFの成功例であるフェイト・テスタロッサや
過去に大けがを負い、その点を利用できそうな高町なのはなど候補はいくらでもいる。
しかしウーノはあえてギンガを選んだ。
同じ戦闘機人で強力なISを持っているスバルさえ差し置いて。
最初こそ前回の洗脳のデータが残っているという理由だった。
だがギンガと一緒に暮らしていく内にウーノにも愛着という感情が生まれていた。
スカリェエッティに言われた姉妹というカテゴリー。
確かに妹達が強化され、任務を無事終えて帰ってくる事は嬉しかった。
だがそれを何処か他人事のように感じていた事も事実。
その感情を認識できたのは誰あろうギンガのお蔭と言える。
それ故かギンガに並々ならぬ感情をウーノは抱いていた。
本来戦闘機人として自分の感情を優先する事はあってはならない。
それが最重要任務であるならばなおさらだ。
だがウーノは感情を優先した。
しかもそれを心地よくも感じている。
これがスカリエッティの言っていた欲望というものだろうか?
それも良いとウーノは感じていた。
「完了シマシタ」
「ご苦労様」
そんな風に物思いに耽っていたウーノに、マリエルが終了を伝えてきた。
ウーノはそのままメンテナンスブースに降り、ギンガが目覚めるのを待っていた。
「…うっ」
待つこと数分、ギンガはようやく意識を取り戻した。
「頭が…」
「気分はどうかしら?」
「!?」
頭痛に苦しむギンガは、ウーノの姿を見てすぐに戦闘態勢に移行した。
「ち、近づかないで!」
「どうして?忘れたの?私よ、ウーノよ」
「ぐっ…貴方がした事はもう全部わかっています!私にした事も!」
「なんですって!?」
まさかこのタイミングで正気に戻るとはウーノにも予測できなかった。
時間をかけて洗脳し、記憶も書き換えた。
事前に調べた限り防御プログラムもないはず。
だが目の前のギンガは以前の、いやそれ以上にやっかいな状態だった。
「私をまた洗脳するつもりだったんでしょうけど、無駄だったようね」
「くっ!どうして!」
「私がなんの対策をしていないとでも思った?あの事件の後に私達全員に対策プログラムが施されているのよ!」
「対策プログラムですって!?そんなものは無かったはず!?」
「万が一洗脳されてもそのプログラムを阻止して一時的に無効化できるようにね!
 バレないように巧妙に隠してあったのよ!さぁ大人しく!?」
説明が続けられない程の頭痛がギンガを襲った。
それを見てウーノはほくそ笑んだ。
「へぇ~そのプログラムは誰が作ったのかしら?」
「そんなの…マリーさんが…っ!?」
「そういう事よ」
ウーノが指し示した先には虚ろな瞳でこちらを見ているマリエルだった。
「アレはもはや私の手駒。その手駒が自分で施したプログラムを見落とすとでも?」
「でも私はこうして…!」
「なら思い出してごらんなさい、今までの貴方の半生を」
ウーノに言われてギンガは反射的に自分の過去を思いだそうとしてしまった。
そして脳裏に浮かぶのはゴチャゴチャの記憶。
自分がクイントに引き取られたような、ウーノに引き取られたような曖昧な記憶。
「あぁぁぁああぁぁあぁあぁあ!!」
それが連鎖的に引き出されてギンガの頭の中は混乱の極みにあった。
「フフフ」
「うぅぅぅぅぅ!はぁぁぁぁぁぁ!!!」
一際大きな声を上げたギンガはその場に倒れ込んだ。
ウーノは笑みを浮かべながらじっと待っていた。
そしてギンガがゆっくりと立ち上がると、その瞳は金色に輝いていた。
「おはようございます、ウーノ姉様」
髪をかき上げながら妖艶に笑うギンガは女性すら惑わす程淫靡だった。
「ようやくのお目覚めね、では貴方がどう育ってきたか教えてくれる?」
「はい、私はクイント・ナカジマが提供した遺伝子によって生み出された戦闘機人で、
 ウーノ姉様達に教育していただきました。そして管理局に潜入する為にオリジナルである
 クイント・ナカジマの下で生活していました。その後ウーノ姉様の指示があるまで局内で地位とパイプを作ってきました」
「…へぇ~」
ウーノを姉と呼んだ事から自分の仕込んだ記憶が定着したのかと思ったが、
結果としては今までの記憶とうまい具合に混合したようだった。
「じゃあ貴方はこれからどうする?」
「フフッウーノ姉様に絶対服従するに決まってるじゃないですか」
さも当然のようにギンガは笑って答えた。
「さ、帰って愛し合いましょう?」
「ええ、早くあのスーツに包まれながら姉様に可愛がられたいです」
ギンガはウーノにしなだれかかるように身を寄せた。

















「ギン姉、話ってなに?」
ギンガがウーノによって生まれ変わってからしばらくして。
ディエチはギンガに呼び出されていた。
「ウーノさんが出所して私が保護観察してるのは知ってる?」
「うん、あのウーノ姉が協力するなんて意外だったけど」
世間話をしながら部屋に入ると、そこは別世界になっていた。
まるで何処かの、いやかつていたスカリエッティの研究所のような場所だった。
「え?」
「フッ!」
「ガッ!?」
戸惑い、固まってしまったディエチの腹部にギンガは容赦なく拳を叩きこんだ。
「うぁ…」
「フフ、ゴメンねディエチ。でもしょうがない事なのよ」
崩れ落ちるディエチを横から支えながら、ギンガは笑顔でそう言った。
「捕獲完了かしら?」
「ええ、これで完了ですウーノ姉様」
物陰から出てきたウーノに答えながらギンガはディエチの首に機械的な首輪をはめた。
「どう…いう…こと…?」
「どうもこうも無いわ。私は私の使命を実行するだけ、ただちょっとの間忘れていたけど」
ディエチの顎を持ち上げながらギンガはクスクスと笑っていた。
「使命って…それとなんの関係が…」
「ディエチ、貴方にもあるのよ?ドクターから与えられた大切な使命が」
「使…命?」
「そう、思い出して?ゆっくり、ゆぅっくりと」
ディエチが意識を朦朧とさせはじめると、取り付けられた首輪が稼働し始めた。
「私達の使命はなにかしら?」
「私は…」
「思い出して?貴方がどうして管理局に入ったか」
「それは…罪を償って…更生する為に…」
「いいえ違うわ。貴方は管理局を貶める為に入ったのよ」
虚ろな表情で答えていたディエチに、ギンガは語気を強めて否定した。
「ウーノ姉様」
「ええ」
ただ一言、言葉を交わしただけで二人は互いにして欲しい事が分かりあっていた。
そしてウーノがISを発動させると、首輪にデータが送信されていった。
「私…管理局を…」
「ええ、だってそうでしょう?私達はその為に造られたのだから」
「造られた…使命…でも皆が…」
「他の皆もそう。今は管理局にバレないように記憶を封印しているけど」
「……」
ウーノのISによって首輪から送られてくる記憶が、封印されてきた記憶だとディエチは自分から思い込んでいた。
「ほら、思い出してきたでしょう?ドクターに言われた任務を」
「任務…管理局を…内部から…破壊する…」
「ええ、そうよ。さぁもう二度と忘れないように何回も何回も繰り返すの」
「うん…分かった…」
「私達の任務は管理局を壊滅させる事」
「私達は…管理局を…壊滅させる…」
「その為に貴方達は親しい局員を貶め、有用な者は操り人形にするのよ」
「仲のいい人を…騙して…洗脳する…」
ウーノとギンガの言葉を一言一言噛みしめ、反芻するようにディエチは呟いていった。
そして…
「二人共ありがとう。危うく大切な使命を忘れたままだったよ」
笑顔を浮かべるディエチの瞳もまた、金色に輝いていた。
「気にしないで?だって大切な姉妹ですもの」
「ええ、ウーノ姉様の言う通りよ」
「ギン姉…」
「いいえ、違うわ」
「?」
名前を呼ばれたギンガは表情を一辺させて、それを否定した。
「私はギンガ・ナカジマでもタイプゼロ・ファーストでもない。
 今の私はアン、ヌオーヴォ・ナンバーズのアンよ」
ウーノによって新しい自分に生まれ変わったギンガは、自分の名前を改めた。
スカリエッティに忠誠を示し、己が戦闘機人という兵器だと表す為の名称。
『アン』、数字の1を表す単語をあえて選んだ。
これは愛するウーノと同じという意味合いも含まれている。
新たなナンバーズのNo.1としてギンガは新生した。
「じゃあアン姉さん、私はこれからどうすればいい?」
「そうね、じゃあ…」
アンとなったギンガは可愛い妹のディエチに悪魔のような計画を話していった。













「お父さん…!」
その日、ナカジマ家は暗い雰囲気に包まれていた。
父親のゲンヤ・ナカジマが亡くなった。
偶々一人で家に帰った所を、忍び込んでいた強盗達に暴行されて死んでしまった。
その強盗達は逃走中に交通事故を起こして即死。
事件はそのまま処理されていった。
「スバル…」
泣きじゃくるスバルを親友のティアナはそっと抱き寄せた。
「今日はもう帰りましょう?この家にいたら気持ちも落ち着かないでしょ?」
「ギン姉ぇ…」
「ティアナ、お願いできる?」
「わかりました、行くわよスバル」
「うぅ…うん…」
ティアナに促されてスバルはようやく腰を上げた。
「ごめんなさいね?貴方にスバルを押し付けるみたいになっちゃって…」
「いえ、今はギンガさん達も休まないとダメですし…私がお役に立てるなら」
「ありがとう」
半ばティアナに担がれるようにスバルはアパートへと帰っていった。
「クス」
二人が見えなくなるまで見ていたギンガは、思わず笑みを浮かべていた。
「やっと帰ったわ」
「あ~やっとかよ」
「長かったッスね~」
鍵を閉め、部屋の中に入ってそう伝えると、ノーヴェ達はやれやれといったような態度でギンガを受け入れた。
「ったく、あんなんが死んだくらいでピーピー泣き過ぎなんだよスバルは」
「仕方あるまい。まだ我々のように自分の使命に目覚めていないのだからな」
「でも笑っちゃうよね、アレを殺したのが私達だっていうのにさ」
「全くッスね~」
ケラケラと笑う妹達を見て、ギンガはゾクゾクとした高揚感に包まれていた。
ディエチを改造してから、一緒に住んでいた妹達の改造は無事に終了した。
そしてそのテストとしてウーノはギンガ達にゲンヤ・ナカジマの殺害を指示した。
使い道がなくなってきた事、そしてこの事件を期に有能な人物を近づけさせる為だった。
悲しみにくれる彼女達をなんとかしてあげたい。
そう思う局員は大勢いた。
その中にはこれから利用できそうな者達も混じっていた。
もちろん逆に利用しようとしていた連中には、これから消えてもらう事になるが。
そしてギンガ達は楽しそうにゲンヤを拷問しながら殺した。
それが狂った強盗達が殺したようになって、このような顛末になっていた。
「貴方達ご苦労様」
「ウーノ姉様!」
そこに現れたのは同じように悲しみに暮れていたはずのウーノだった。
「これで私達を邪魔する目下の障害はなくなったわ」
「はい、ようやく私達の本格始動ですね」
「そうね」
ギンガはウーノと指を絡めながら熱を帯びた視線を向けていた。
「もう…そんなにがっつかないの」
「だって…もうこんなになってるんですものぉ…」
喪服のスカートをたくし上げると、そこに下着は無く、愛液でビショビショだった。
「フフ、貴方達もなの?」
ウーノが笑って周りを見ると、皆モジモジと足をくねらせていた。
「じゃあそんな貴方達に我慢したご褒美よ」
ウーノが広げたのはかつて彼女達が着ていたナンバーズのスーツだった。
「あぁ…!これぇ…」
「やっと着れる…」
「うむ、我慢したかいがあったというものだ」
「この鬱陶しい服をやっと脱げるのか~」
「早く!早くッス!」
それぞれが恍惚の表情をしながらスーツを受け取り、いそいそと着替え始めた。
「あはぁぁ!」
ウーノはナンバーズの面々を再教育するにあたり、ギンガと同じようにスーツを着る事に快楽を得るように調整した。
もし、万が一洗脳が解けたとしてもスーツの快楽に抗えなくする為でもあったが、本音はスーツ越しの快楽を楽しむ為でもあった。
「ウぅ~ノ姉様ぁ~」
その中でもギンガはその快楽の虜だった。
もはやスーツなしでは性格が一変する程に。
しかし任務の為ならばキッチリと切り替えるのは戦闘機人ならではだろう。
「チンク姉…」
「ああ、来てくれディエチ」
「優しくしてほしいッス」
「任せとけ」
他のメンバーはそれぞれ相手と絡み始めた。
「ウフフ、今日は気絶するまで可愛がってあげるわ」
「はい…気絶しても起こすくらい激しくしてください♡」
そしてギンガは貪るようにキスを始めた。
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